一日の終わりに布団に入り、両手を頭の上に大きく上げる「ばんざい」の姿勢をとると、胸がひらいて肩の力が抜け、なんだか気持ちよく感じられることはないでしょうか。
けれどそのまま眠ってしまうと、夜中にふとお腹や腰のあたりがスースーと冷え、ハッと目が覚めてしまうことがあります。
目を覚ますとトップスの裾が大きくめくり上がり、お腹や腰が丸出しになってしまっているのが原因です。
今回は、ばんざい寝でお腹や腰が出てしまう理由と、身体の冷えを守りながら朝まで心地よく休むための具体的な工夫を紐解いてみませんか。
万歳の姿勢が、トップスの裾を大きく引き上げてしまう
バンザイをして両手を頭の上に持ち上げると、腕の動きに連動してトップスの生地全体が上へと引っ張られます。
さらに寝返りを打ったり体勢を変えたりするうちに、裾がどんどん胸の下あたりまでめくり上がってしまうのです。
お腹や腰まわりは、身体の中心であり内臓が集まる大切な場所。
ここが直接エアコンの冷気や夜間の冷えた空気に晒されることで、皮膚表面だけでなく内臓まで急速に冷やされてしまいます。
お腹や腰の冷えが、自律神経を緊張させて途中で目を覚まさせる
お腹や腰が冷えると、身体は大切な内臓を守ろうとして血管をキュッと縮め、熱を逃がさないようにガードします。
この急激な冷えと血管の収縮は、自律神経に「寒さ」というストレス信号を送り、リラックス状態から警戒モードへと切り替えてしまいます。
バンザイの姿勢自体は胸を開いて深呼吸しやすくするリラックスポーズであるにもかかわらず、裾がめくれてお腹が冷えることで、結果的に浅い眠りや夜中の突然の覚醒を引き起こしてしまうのです。
お腹と腰を優しく守り、ばんざい寝でも安心して休む工夫
腕を上げて眠る心地よさを保ちつつ、お腹や腰の冷えをしっかりと防ぐには、身に着けるものに小さな心配りを足してあげるのが近道です。
トップスの裾をボトムスの中に優しくインして、腕を上げても裾が外へ飛び出さないよう整えてあげること。
腹巻を一枚プラスして、万一裾がめくれてしまってもお腹と腰の皮膚が直接冷気に触れないようガードしてあげること。
丈が長めで腰まわりをすっぽり包み込んでくれるデザインのウェアを選び、生地のゆとりでお腹を守ってあげること。
身体の芯を冷やさない工夫をひとつ重ねるだけで、夜中の不快な冷えは消え、身体は安心して深い休息へと沈み込んでいきます。
今夜はお腹をぬくもりで満たし、全身の力を抜いて休む
一日の終わりに、夜中の冷えやお腹の丸出しを心配しながら横になるのをやめて、今夜は腰まわりを優しく包み込んでから休んでみるのはいかがでしょうか。
両手を大きく伸ばしてもお腹から腰にかけてじんわりとした温もりが守られ、芯から安心感で満たされていくのを感じる時間です。
冷気を感じることなく、胸も身体も広々と解放されていくような心地よさ。
身体の芯が温まり警戒心が解けていくにつれて、一日中張り詰めていた心と身体の緊張は自然と凪いでいきます。
お腹周りが心地よいぬくもりに包まれていくとき、私たちは自然と、朝まで途切れない深い休息の時間へと引き込まれていくのではないでしょうか。