食欲が落ちやすい季節、ついつい喉ごしの良い冷たい素麺だけで食事を済ませてしまう日が増えてはいないでしょうか。
手軽で美味しい素麺ですが、それだけでお腹を満たす日が続くと、なんだか身体がだるく感じられたり、夜になっても頭や身体がうまく休まらなかったりすることがあります。
その理由は、素麺に偏ることで身体に必要な「タンパク質」が不足し、休むためのホルモンをうまく作れなくなってしまうからです。
今回は、素麺とホルモン合成の意外な関係と、無理なくタンパク質を補って朝まで心地よく休むための具体的な工夫を紐解いてみませんか。
タンパク質は、心を落ち着かせて休むための「ホルモンの材料」
私たちが一日の終わりにリラックスしたり、スムーズに深い休息へ入ったりするためには、「セロトニン」や「メラトニン」というホルモンが欠かせません。
これらのホルモンは脳内で勝手に作られるわけではなく、私たちが食事から摂るタンパク質(アミノ酸)を材料にして作られています。
素麺などの炭水化物だけの食事で済ませてしまうと、ホルモンを作り出すための原料が身体の中で決定的に不足してしまいます。
材料が足りないと心が静まりにくくなり、身体は「休む準備」を整えることができなくなってしまうのです。
栄養が偏ると体温調整もうまくいかず、身体に疲労が溜まる
タンパク質はホルモンの材料になるだけでなく、筋肉や内臓を動かして体温を適切にコントロールするためのエネルギー源でもあります。
不足状態が続くと、身体は体温のメリハリをうまく作れなくなり、室内と外気温のギャップに対応できずに自律神経が乱れやすくなります。
「冷たい素麺でサッと済ませたはずなのに、なぜか身体の重たさが抜けない」と感じるのは、栄養の偏りによって自律神経が悲鳴を上げているサインです。
冷たさで一時的に喉を潤せても、身体の奥では必要な栄養が渇望している状態が続いてしまいます。
素麺に「ちょい足し」してタンパク質を補う3つの工夫
大好きな素麺を我慢することなく、ホルモンの材料となるタンパク質をしっかり補うためには、具体的に3つの工夫を取り入れるのがおすすめです。
1つ目は、手軽に使える「ツナ缶や茹でたささみ」を素麺の上にのせて、麺と一緒にスルスルと食べやすくすることです。
2つ目は、めんつゆの中に「温泉卵や納豆、冷や奴」を崩しながら混ぜ合わせ、のど越しを楽しみながら栄養をプラスすることです。
もうひとつ試したいのが、薬味に「すりごまや大葉、ネギ」をたっぷり添えて、消化を助けながらアミノ酸の吸収をサポートしてあげることです。
今夜は一口の栄養を添えて、身体の奥から穏やかに休む
一日の終わりに、お腹を満たすためだけに冷たい麺だけを流し込むのをやめて、今夜は身体をいたわる一口を添えてみるのはいかがでしょうか。
お好みのタンパク質を少しだけプラスした素麺を美味しく味わい、身体の隅々まで必要な栄養が行き渡るのを感じる時間です。
体内で休むためのホルモンがスムーズに作られ、日中に張り詰めていた緊張が解けていく心地よさ。
身体の不足感が満たされていくにつれて、一日中頑張った心と身体の強張りは自然と凪いでいきます。
内側から優しく整えられた身体に身を預けていくとき、私たちは自然と、朝まで続く深い休息の時間へと引き込まれていくのではないでしょうか。