夏の一日、外で太陽の光をたっぷり浴びた日の夜、ベッドに入っても肌がじんじんと熱く火照って眠れないことはないでしょうか。
どれだけエアコンで部屋を冷やしても、身体の内側に熱がこもっているような感覚になり、布団が肌に触れるだけで不快に感じてしまう。
実は「日焼け」というのは、皮膚が太陽の光によって軽いやけどを起こしている、身体のSOSのサインです。
今回は、日焼けした夜に身体の中で起きていることと、熱を逃がしてぐっすり休むための簡単な対処法を紐解いてみませんか。
肌の表面がやけど状態になり、熱を外へ逃がせなくなっている
日焼けをした肌の表面は、紫外線のダメージによって炎症を起こし、皮膚の温度がぐんと上がっています。
本来なら、私たちは眠るときに手足や皮膚から体内の熱を外へと逃がし、身体の奥の温度を下げることでスムーズに入眠します。
しかし、皮膚そのものが火傷のように熱を持っていると、体内の熱を外へ放散させるポンプの役割がうまくいかなくなってしまうのです。
熱の出口が塞がれた状態になるため、身体の奥に熱がこもり続け、ベッドに入っても脳が休まるスイッチが入らなくなってしまいます。
冷やしたタオルで「熱の通り道」を外側から冷やす
日焼けして火照った夜にまずやるべきことは、皮膚の表面に溜まった熱を物理的に外から取り除いてあげることです。
ここで大切なのは、氷などの極端に冷たいものを直接当てるのではなく、水で濡らして軽く絞った冷たいタオルを使うことです。
首の後ろや太ももの付け根、ひざの裏といった大きな血管が通っている場所に冷たいタオルを優しく当ててあげます。
血流が集まるポイントを外側から冷やすことで、皮膚の炎症を静めながら、身体の奥に溜まった熱を効率よく引き算していくことができます。
奪われた水分を補い、内側から熱をクールダウンさせる
日焼けをしたあとの身体は、肌の表面から大量の水分が失われ、軽度のカラカラ状態(脱水)に陥っています。
体内の水分が不足すると、血液の巡りが悪くなり、汗をかいて熱を逃がすという身体本来のクーラー機能が働かなくなってしまいます。
眠る前に、常温のお水や麦茶をコップ一杯、ゆっくりと飲むようにしてみましょう。
内側から水分をしっかり補給してあげることで、血液の流れがスムーズになり、身体にこもった不要な熱が外へと逃げやすくなっていきます。
今夜は火照った肌を優しくケアして、穏やかな眠りを待つ
一日の終わりに、日焼けして熱を持った身体を「まあ大丈夫だろう」と放っておくのをやめて、今夜は傷ついた肌を優しくいたわってあげる時間にしてみるのはいかがでしょうか。
冷たいタオルをそっと肌に当て、失われた水分を体内に染み渡らせながら、火照りが少しずつ引いていくのを感じる時間です。
じんじんと痛むような熱さが和らぎ、身体の奥のほてりが静まっていく心地よさ。
皮膚のピリピリとした緊張が解けていくにつれて、一日中頑張った心と身体の強張りは自然と凪いでいきます。
ひんやりとした静けさに身を預けていくとき、私たちは自然と、穏やかな休息の時間へと優しく引き込まれていくのではないでしょうか。