蒸し暑い日の夜、エアコンをつけているのに身体の奥に熱がこもった感じがして、なかなか寝付けないことはないでしょうか。
どれだけ外側から部屋を冷やしても、体内に熱がこもり続けていると、脳が休息に入るスイッチはうまく作動してくれません。
そんな夜の心強い味方になるのが、旬の「夏野菜」です。
今回は、スイカやキュウリといった身近な食材が持つ簡単な仕組みと、内側から身体の熱を逃がしてぐっすり休むための知恵を紐解いてみませんか。
豊富な水分と「カリウム」が、不要な熱を外へ押し出してくれる
スイカやキュウリ、トマトといった夏野菜の多くは、90パーセント以上が水分でできています。
ただ水分を補給するだけでなく、夏野菜には「カリウム」というミネラルがたっぷりと含まれています。
カリウムには、体内の余分な水分と一緒に、身体にこもった不要な熱を尿として外へ排出してくれる働きがあります。
冷たいお水を一気に飲むのとは違い、野菜に含まれる水分とミネラルがゆっくりと身体に染み渡ることで、体内から穏やかに熱を引き算してくれるのです。
「シトルリン」という成分が、巡りをよくして体温を下げる
特にスイカやウリ類の野菜に多く含まれているのが、「シトルリン」という注目の成分です。
シトルリンは、全身の血液の流れをスムーズにして、固くなっていた血管をやわらかく広げてくれる役割を持っています。
手や足の先にある細かい血管まで巡りがよくなることで、身体の奥に溜まっていた熱が皮膚の表面から外へと逃げやすくなります。
夕食や風呂上がりの一口のスイカが、体内の熱を逃がすための放熱ラインをキレイに整えてくれるのです。
身体を冷やしすぎない、夜の賢い取り入れ方
身体の熱を下げてくれる夏野菜ですが、冷やしすぎたものを一気に食べすぎると、今度は胃腸に負担がかかってしまいます。
夜に取り入れるときは、冷蔵庫から出してすぐのキンキンに冷えたものではなく、少し常温に戻してから食べるのがポイントです。
また、キュウリやトマトなら温かいスープの具材にしたり、少量の塩や生姜を添えて食べたりすることで、胃腸をいたわりながら効率よく熱だけを逃がすことができます。
身体の負担にならない優しい工夫で、内側のクーラー機能を整えてあげましょう。
今夜は旬の恵みを少し味わって、身体の内側から凪いでいく
一日の終わりに、ただエアコンの風に当たるだけで身体の熱をごまかそうとするのをやめて、今夜は旬の野菜の力を借りて内側から整えてみるのはいかがでしょうか。
水ずみしい夏野菜をゆっくりと味わい、じんわりと体内の熱が抜けていくのを感じる時間です。
身体の奥に溜まっていた嫌な熱っぽさが静まり、手足の先から自然とほてりが逃げていく心地よさ。
内側の巡りが整っていくにつれて、一日中頑張った身体の強張りは自然と凪いでいきます。
穏やかな心地よさに身を預けていくとき、私たちは自然と、深い休息の時間へと優しく引き込まれていくのではないでしょうか。