夏の午後、デスクに向かっているときや家事の合間に、抗えないほどの強烈な眠気に襲われることはないでしょうか。
しっかり睡眠をとったはずなのに目が開けられなくなるのは、単なる寝不足ではなく、暑さによって頭に熱がこもってしまうからです。
熱を持った脳は、これ以上稼働してパンクしないようにと、自ら休息に入ろうとして強烈な眠気のサインを出します。
今回は、夏の午後に起きる脳の熱っぽさと、手軽に頭を冷やしてスッキリ目覚めるための知恵を紐解いてみませんか。
暑さで頭に熱がこもり、脳が勝手に休もうとしている
私たちの脳は、身体の中でも特に熱に弱く、常に適度な温度に保たれている必要があります。
しかし、夏の暑い環境にいたり、外から帰ってきたりしたあとは、頭部に熱がこもって脳の温度が上がりやすくなります。
熱を持った脳は、これ以上の熱を生み出さないように活動のペースを落とそうとし、それが強烈なダラダラ感や睡魔となって現れるのです。
気合や意志の力で睡魔に打ち勝とうとするのではなく、まずは物理的に頭の熱を引き算してあげることが、一番の解決策になります。
「耳の後ろ」と「手のひら」を冷やして、頭の熱を外へ逃がす
午後の眠気をサッと払いのけるためには、頭へつながる血液を外側から冷やしてあげることが効果的です。
手軽で一番おすすめなのが、冷えたペットボトルや濡らしたハンカチを「耳の後ろ」や「首の横」に優しく当てることです。
頭に向かって流れる太い血管を外から冷やすことで、冷却された血液が脳へと巡り、のぼせたような頭の熱っぽさがスーッと引いていきます。
さらに、冷たいペットボトルを手のひらでぎゅっと握るだけでも、全身の熱が逃げやすくなり、頭のモヤモヤが一気にクリアになっていきます。
15分「目を閉じるだけ」で、頭の中をまっさらにリセットする
熱を逃がすと同時に、限界を迎えた脳を短時間だけ休ませてあげることも大切です。
本格的に横になって眠る必要はなく、椅子に座ったまま目からの光を遮り、15分ほど目を閉じるだけで十分な効果があります。
人間が入ってくる情報の8割以上を頼っている「視覚」をシャットアウトすることで、脳の作業量を一気に減らし、休ませることができます。
長時間の昼寝は夜の睡眠を邪魔してしまいますが、15分だけ静かに目を閉じる時間は、熱を持った頭をクールダウンさせる最高のリフレッシュになります。
午後は頭の熱を上手に逃がして、心地よく一日を乗り切る
午後の強烈な眠気を「気合が足りない」と自分を責めるのをやめて、今夜は身体が出している熱のSOSに優しく耳を傾けてみるのはいかがでしょうか。
冷たいタオルで首の後ろを冷やし、少しだけ目を閉じて、頭の中に溜まった熱がすうっと抜けていくのを感じる時間です。
頭のほてりが静まり、重たかったまぶたの裏側がすっきりと軽くなっていく心地よさ。
脳の熱っぽさが引いていくにつれて、一日の中で張り詰めていた気持ちの強張りは自然と凪いでいきます。
自分の身体を上手にクールダウンさせてあげるとき、私たちは午後からの時間も、穏やかで快適に過ごしていくことができるのではないでしょうか。